スペイン代表、初勝利を挙げるも内容には改善が必要

前半はスペインがペースを握った。しかしながらこの最初の45分ではゴールは無かった。最初のチャンスは試合開始30秒で訪れた。相手キーパーのミスからFernando Torresが決定機を迎えたが、シュートは枠を外れてしまった。ただその後もXaviを中心にスペインが試合を支配した。この時間帯はLuis Aragonésが理想としていたサッカーはできていた。尤もこの試合を決めたのは主審のKim Milton Nielsenだった。SonckのDel Hornoに対する肘打ちには全くお咎めなしだったが、その直後Deflandreをよく分からない理由で退場処分にした。さらにSalgadoがSonckを引っ張った行為やVan BuytenがReyesを倒したシーンがあったがいずれも警告は無かった。結局無得点で折り返すことになったが、前半終了時点で相手が一人少ないこともあり、サイドからの攻撃が有効になることが考えられた。
後半に入ってもスペインのリズムはあまり良くならず、観客からはブーイングも飛んだ。しかし途中から入ったLuqueが試合の均衡を破った。LuqueはReyesのパスに対し素晴らしい反応を見せゴールを奪った。そしてさらに5分後にはSalgadoのクロスにRaúlが頭で合わせて追加点を奪った。そしてその後はGoorがXaviを倒して2回目の警告で退場処分を受けてしまい、ベルギーは9人での戦いを余儀なくされた。しかしながらスペインは9人の相手に対して得点を奪うことはできなかった。ベルギーがさらなる失点をしないことに重きを置き、攻撃することをほとんどしなかったことも影響したのだろう。そして試合はそのまま終了した。
スペインは勝ちはしたものの内容的には褒められたものではなかった。次のリトアニア戦ではアウェーでの戦いとはいえ内容も問われる一戦となるだろう。

得点経過
1-0, m.59: Reyesのパスに反応したLuqueが左足で決める
2-0, m.63: Míchel Salgadoの右からのクロスをRaúlが頭で合わせる


試合後の監督、及び選手のコメント
  • Luis Aragonés監督 : 「私が望む戦い方をしたのは最初の20分だけだ」
    「最初の15分間は私が望んでいたチームとしての戦い方ができていたスペイン代表を見せてくれた。ただ守備面では多少課題はあったが。私はチームとしてのバランスは11人全員で取るものだと考えおり、それができていた最初の15から20分は良かった。その後ベルギーは退場者を出して10人になったこともあり後ろに引いてしまった。そのため先制点を挙げるのに非常に苦労した。この試合は最初こそチームとしてよいサッカーができたが、その後は得点が奪えるまで焦りが見えた。相手が9人になった状態でとどめを刺すことはできなかったことは正直物足りなさを感じた。」
  • Aime Anthuenis監督 : 「9人では戦えないよ」
    「スペイン相手に9対11で戦うのはかなり厳しいことだ。前半は私たちもチャンスを作れていただけに非常に残念だよ。私たちは最初の15分間を見てゲームプランを修正せざるを得なかった。XaviとRaúlに面白いようにやられていたからね。ただ修正後はチームの動きは良くなった。主審に関しては何も無いよ。何もコメントしないことを国で学んだからね。」
  • Fernando Torres : 「最初のミスの影響は無かったよ」
    「もし最初のチャンスを決めていれば試合にはもっと楽に勝てただろうね。でもこのプレーが僕に与えた影響は無いよ。逆に失敗を引きずっていたら周りに迷惑がかかるだけだし。もう一つのチャンスに関してはボールが入らないタイミングでシュートをしてしまった。Luisが監督になって僕は3試合に出たが、周囲が彼にこれ以上のことを望むべきではないと思う。もっと落ち着いて彼のことを見守ってほしい。この日の序盤の戦い方ができればリトアニアが僕たちに勝つのは難しいはずだ。」
  • Reyes : 「Henryの件は気にしていない」
    「Henryに関するLuisの発言には特に気にしていなかった。もう過ぎたことだし忘れることがベストだろう。もうこの話を蒸し返さないでほしい。ベルギーは10人になってから守りを固めることを選択肢、僕たちに思うようなプレーをさせてくれなかった。チーム全体としては勝者のメンタリティーを持って試合に臨んだが、これこそが僕たちに必要なことだと思う。最終的に僕たちは2点を奪うにとどまったが、大きな問題では無いだろう。大事なことは試合に勝つことだったからね。リトアニアは難しい相手になるだろう。寒さがどうかって?僕はLondonで生活しているからあまり関係ないかな。」
  • Raúl : 「最も重要なことは勢いをつけるために試合に勝つことだった」
    「この試合で最も重要なことはチームに勢いをつけるための勝利だった。この勝ち点3で僕たちはもう少し落ち着いて戦える。油断は禁物だけどね。この試合はベルギーがうまく守っていたので厳しい試合だった。僕たちは先制点を挙げるまで極力落ち着いて戦うことを心掛けた。ベルギーに退場者が出る前に点を取るチャンスはあったけど、運が無かったね。水曜日にはリトアニアとの大事な一戦が待っている。僕たちは厳しい相手と試合をすることになるだろう。代表でのゴールはどれも重要なものだ。このチームは若く平均年齢が24歳程度だ。逆に言えば先が楽しみなチームだ。例えばLuqueとかね。」
  • Luque : 「2点目は僕のアイドルが挙げたんだ」
    「入った当初はスペースが少なくパスの繋がりが悪かった。この状況を打開するために僕たちは苦労した。ただ先制点を奪ってからは少しは楽になったかな。僕自身のゴールに関してはシュートを放った時点で入ると思ったよ。この試合は僕にとって忘れることのできない一戦になるだろう。僕が先制点を挙げ、僕が尊敬する選手が2点目を挙げたんだからね。Raúlはいつでも僕のアイドルなんだ。彼の横でプレーするのは簡単なことだね。」

Clasificatorias Grupo 7 : España vs Bélgica (El Sardinero - Santander)

スペイン
2 0 前半 0 0
ベルギー
2 後半 0
GK 1 Casillas 《2》
DF 2 Míchel Salgado 《2》
5 Puyol 《3》
4 Marchena 《1》
3 Del Horno 《2》
MF 6 Albelda 《1》
(14 Xabi Alonso 《2》, m.58)
8 Xavi 《3》
(17 Baraja 《2》, m.74)
10 Joaquín 《1》
11 Reyes 《2》
FW 7 Raúl 《2》
9 Fernando Torres 《1》
(16 Luque 《3》, m.53)
     
監督   Luis Aragonés 《2》
メンバー
GK 1 Peersman 《2》
DF 2 Deflandre 《1》
27 Kompany 《3》
4 Van Buyten 《2》
5 Deschacht 《2》
MF 17 Bisconti 《1》
(14 Doll 《1》, m.69)
6 Clement 《1》
10 Buffel 《1》
(16 Dufer 《1》, m.79)
8 Goor 《1》
FW 11 Mpenza 《2》
(23 Herpoel 《1》, m.75)
9 Sonck 《2》
     
監督   Aime Anthuenis 《2》
Luque (m.59)
Raúl (m.63)
得点
Xabi Alonso (m.82) 警告 Kompany (m.12)
Deschacht (m.16)
Deflandre (m.28)
Deflandre (m.29)
Goor (m.44)
Goor (m.68)
退場 Deflandre (m.29)
Goor (m.68)
17 シュート数 5
8 枠内シュート数 1
0 P.K. 0
2 オフサイド 4
5 コーナーキック 2
18 反則数 19
65% 支配率 35%
主審:Kim Milton Nielsen (デンマーク) 《1》


スペイン 1 - 0 ベルギー : Reyes → Luque
スペイン 2 - 0 ベルギー : Míchel Salgado → Raúl